広告会社の収入は、大きく分けると二つあります。媒体収入と制作収入です。この2つの収入の うち、広告業界 全体で見ると、媒体収入がはるかに大きな割合を占めています。今回は、二つの収入の仕組みを解説し ます。
媒体収入の仕組み
媒体収入とは、主にマスコミ媒体の広告から得 られる収入を指します。またこれらに、交通広告や インターネット広告を加えることもあります。媒体 収入の特徴は、定価が決まっているため、基本的に はどの広告会社が広告主に販売しても、料金は同じ というのが原則になっています。
媒体社が設定する定価には、広告会社の利益が含 まれているのが通常です。広告会社は、媒休社が設 定する定価で広告主に販売します。広告会社は媒体社に販 売手数料を引いて支払います。 このことをマージンといい、マージンが、販売価格 の何%かは、媒体によっても違いますし、広告会社 と媒体社の関係でも遣います。
制作収入の仕組み
制作収入は、一言でいうと外部会社に委託する外 注費(原価)に広告会社の営業管理費を上乗せした部分となります。いわゆる原価 があって、それに自社の利益を追加するという、ビ ジネスとしては一般的な構造です。