- 1.はじめに
- 今回は、Google AdSenseについて書いてみたいと思います。
- Google AdSense(グーグルアドセンス)は、Googleが広告ネットワークに対して提供する配信サービスの総称であり、その形態は多岐にわたります。Google AdSense は、あらゆる規模のサイト運営者が自身のウェブサイトに関連性の高い Google 広告を掲載して収益を得ることができるソリューションです。日本では2003年12月に一般向けに募集を開始したことでブロガーなどに広まりました。
- サイトの内容に合った広告を自動的に配信
- 自分のサイトに広告を掲載する方法も簡単です。Google AdSenseから提供される「広告コード」を自分のサイトのHTMLソースコードに挿入するだけで、サイトの内容に適した広告が自動的に配信されます。たとえば、スキーのニュース記事を掲載しているサイトに広告コードを挿入すると、スキーグッズやスポーツ用品の広告が自動的に表示されるのです。そして、訪問者が広告をクリックすることにより、広告掲載の報酬、つまり収益が発生します。
- 最近では訪問者の興味や関心と連動する広告を配信するしくみも導入されています。これにより、たとえば過去にどこかのサイトでメキシコの旅行記を読んでいた人が自分のサイトを訪問したときに、自分のサイトとは関連のない格安航空券やホテル予約の広告が表示されることがあります。訪問者が興味をもちそうな広告(知りたいと感じるであろう情報)を、Google AdSenseが自動的に配信しているのです。
- 利用について
- Google AdSenseの利用については、初期費用や月額料金などは一切かからず、サイトを所有していれば誰でも申込が可能です。サービスの利用を開始する前に、Googleの審査を通過する必要があります。アダルト関連のサイト、暴力的なサイト、極端にコンテンツの少ないサイトなどは審査の段階で断られる事が多いようです。
- 2.AdSense の収益の分配
- 一時期は、小切手のみだったようですが、その後、銀行振り込みによる受領が可能となりました。
- 収益分配率
- Googleのサイトでは、収益分配率の説明が記載されています。これによれば、コンテンツ向け AdSense の広告掲載では、Google が該当サービスに関連する収益として認識した額の 68% がサイト運営者の収益となります。検索向け AdSense の場合、サイト運営者の収益となるのは Google が認識した額の 51% です。これらの分配率はサイト運営者の所在地に関係なく一定ですが、個々のサイト運営者によっては異なる分配率が適用されている場合もあります。その他の AdSense プロダクトの収益分配率は公開されていません。プロダクトごとの開発費用やサポート費用の違いにより、収益分配率はプロダクトに応じて異なります。
- 収益と支払の違い
- 収益は AdSense での広告掲載で発生した収入です。収益は支払手続を経て段階的に処理されます。
- 見積もり収益額 - その月に獲得した収益額です。
- 収益の確定額 - 無効な操作による収益が差し引かれた合計収益額です。
- 収益 - [お支払い履歴] に表示される収益の確定額と同じものです。
- 残高 - 収益の確定額、差引額、クレジットを合計したアカウントの総合的な収支です。
- AdSense 収益の支払い
- AdSense 収益の支払いは、複数の項目が基準額に達することによって行われます。この基準額はアカウントのレポート通貨によって異なります。
- 3.AdSense サービスの一覧
- 上記のとおり、Google AdSenseは様々に展開されています。Googleのサイトを参考に、以下のとおり整理してみました。
- コンテンツ向け AdSense(AFC)
- コンテンツ向け AdSense は、サイト運営者が、ウェブサイトのコンテンツ ページに Google 広告を掲載することで収益を上げる方法です。ユーザーがサイトで探している内容と関連性の高い広告が表示されるため、コンテンツ ページの魅力を高めると同時に、サイトから収益を得ることができます。
- 検索向け AdSense(AFS)
- 検索向け AdSense は、カスタム検索エンジン(CSE)をサイトに配置してユーザーにウェブ検索を提供できるサービスです。検索結果ページに表示される関連性の高い広告から収益を得ることができます。
- カスタム検索エンジンは、ウェブサイトのユーザーにカスタマイズした検索機能を提供できる検索サー ビスです。カスタム検索エンジンでは、サイトに表示する検索ボックスや検索結果のデザインをカスタマイズできます。また、ユーザーがサイト上で探している 情報を見つけやすくするために、検索結果を絞り込むこともできます。
- モバイル向け AdSense(AFM)
- モバイル コンテンツ向け AdSense では、モバイル ウェブページに関連性の高い Google 広告を掲載して、収益を得ることができます。モバイル サイトのコンテンツと関連する広告を表示することで、サイトにアクセスしたユーザーがその広告をクリックするたびに収益が発生します。
- ドメイン向け AdSense(AFD)
- 終了
- ショッピング向け AdSense(AFSh)
- ショッピング向け AdSense は、小売業者や商品の販売を中心とするサイト運営者にサイトから収益をあげる Google の最新サービスです。このサービスを使うと、google.com に掲載されるような商品リスト広告をウェブサイトに掲載することができます。他の AdSense サービス同様、サイト上での広告成果に基づいて収益を得られます。 現在、このサービスは一部の小売業者および商取引サイト運営者に限られています。
動画向け AdSense を利用すると、ウェブ上の動画コンテンツを収益化できます。動画向け AdSense では、Google の Interactive Media Ads(IMA)SDK を利用して Flash ベースの動画プレーヤー内から広告をリクエストします。Google IMA SDK は Adobe ActionScript 3 の拡張機能で、開発者はこの機能を利用して AdSense ネットワークへの広告リクエスト、広告レスポンスの分析、広告のレンダリングを行うことができます。主要なオンライン動画サイトの運営者の多くは、動画 広告のリクエストと表示に IMA SDK を利用しています。
ゲーム向け AdSense(AFG)
ゲーム向け AdSense を利用すると、オンライン ゲームを収益化することができます。ゲーム向け AdSense では、Google の Interactive Media Ads(IMA)SDK を使用して Flash ベースのゲーム ランチャー内から広告をリクエストします。Google IMA SDK は Adobe ActionScript 3 の拡張機能で、開発者はこの機能を利用して AdSense ネットワークへの広告リクエスト、広告レスポンスの分析、広告のレンダリングを行うことができます。主要なゲームサイトの運営者の多くは、ゲーム内広告 のリクエストと表示に Google の IMA SDK を利用しています。
4.参考資料
Google AdSense ヘルプ資料
AdSense 利用時に必要な資料
AdSense YouTube チャンネル