アドサーバーとは?
アドサーバーとは、広告配信専用のWebサーバーのことです。アドサーバーは、多くの場合、Webページのコンテンツを配信するWebサーバーとは別個に用意されます。広告の掲載状況を計測して制御できるようになっており、表示回数やクリック数などに応じて露出を調整したり、成果を分析したり、といったことが可能となります。
アドサーバーは、アドネットワークを提供する事業者や、大規模なWebサイトなどで用いられることが多いです。また、ASP(Application Service Provider)の形式でアドサーバーの機能を提供するサービスもあります。
具体的に考えてみましょう。
インターネットユーザーがWebサイトに訪れた際に瞬時に表示されている、バナー広告。WebサイトのURLにユーザーがアクセスすると、Webサイトのソースコードが読み込まれ、「この内容を表示しなさい」というリクエスト内容が送られます。そしてリクエストに応じた内容が送り返され、ページ上に表示されるのです。
それではリクエストはどこに送られ、どこから送り返されてくるのか?
それが「サーバー」です。
サーバーには、Webサイトに表示する「情報」が格納されています。格納された情報の中から、Webサイトが呼び出されリクエストが発生する度に情報を分別して瞬時に送り返します。
サーバーの種類は主に2つあります。ニュース記事などWebサイトの情報コンテンツを送るサーバーは「コンテンツサーバー」と呼ばれています。そして、広告を送るサーバーを「アドサーバー(=広告サーバー)」と呼びます。
アドサーバーの役割と仕組み
サイト運営者は、コンテンツサーバーとアドサーバーを保持し、自社サイトにユーザーが訪れた際にコンテンツと広告を同時に配信しています。
広告が表示されるということは、そのメディアに広告を表示したい広告主がいます。
サイト運営者は、自社のメディアを広告媒体として広告会社や広告主に販売しています。新聞広告などと同様、自社のメディアに広告枠を設けて販売しているのです。
新聞は、発行部数や掲載する日によって広告掲載料金が決定します。
同様に、Webサイトも、広告が配信されるボリューム(量)や掲載される期間によって料金が決まります。
そして、Webサイトは新聞等と異なり「クリック」することができます。
バナー広告はクリックされた回数に応じて広告主からお金を受け取る方式も存在します。